中学校の国語勉強法


読書は自然と学習能力を向上させてくれる

 

国語の読解力がない、長文が苦手だという人は、かなりいます。活字離れがすすみ、大人でも文章を読むのを嫌がったりしがちです。
読解力を上げるためには、やはり読書です。ただしどんな本でもいいというわけではありません。自分の現在の読解力に合ったジャンルの文章を選択することが 重要です。 まず一番大変なのが、文章を読むのが苦手な人。活字を見るだけでうんざりしてしまう、長い時間机に向かっていられないという人は、どんなものがいいでしょう?
読むこと自体が苦手な人は、活字に慣れるためにどんなものでもいいから読みましょう。難しいものでなくてかまいません。ライトノベルズや推理小説、 恋愛小説、SF小説など、自分が興味ありそうなものを読んでみましょう。活字に抵抗がない、好きなジャンルのものなら30分以上読んでいられるようになったら 次の段階です。
好きなジャンルのものなら気軽に読めるようになったら、ステップアップをはかりましょう。軽い感じの本は、活字への抵抗をなくすためのものです。これだけでは読解力は身につきません。読解力を鍛えるには、読み応えのあるものを読む必要があります。
では、どんなジャンルの本や文章を読んだらいいのか?
それは説明文です。文章は大きく分けると、小説や随筆などの文学的文章と、論説文や説明文などの論理的文章の2種類があります。小説文や随筆は量を読んでも、読解力は少ししかあがりません。また、小説や随筆を読んでも、論説文や説明文は苦手なままだったりします。それに対して、論説文や説明文は、随筆文の読解力を確実に高めてくれます。なので、説明文や論説文の読解に比重を置いて読解力を鍛えるのが良いでしょう。 論説文と説明文では、論説文のほうが難易度が高いので、まずは説明文を読んで実力をつけていくのが良いと思います。
中学生が読んでもわかる説明文ですが、あまり多く出版されていません。本屋さんや図書館に行ってみて、環境、科学、法律、コミュニケーション、自然、生物などなど、さまざまなジャンルの本を手にとって、内容に興味があり、自分でも読めそうなものを数ページ読んでみるといいでしょう。 なかなか見つからないという場合は、全国都道府県の公立高校入試問題や問題集を買って、問題を解くというよりは、内容を理解するということに重点を置いて、入試問題の長文を読むのもいいでしょう。
説明文だけを丁寧に拾い読みしていき、それが終わったら論説文を読んでいくといいでしょう。中学1年生や2年生でも県立高校の入試問題の 説明文を読んで理解することは十分できます。国語は学年の壁がそうありません。
新聞の社説や天声人語、編集手帳を勧める人もいますが、昔は文章の上手いコラムニストや論説委員が執筆していましたが、今や質もずいぶん落ちてしまっている気がします。社説の場合は、時々は良いものもありますが、バックボーンの政治思想に偏向があるときがあって、疑問に思うこともあるので、ここでは強くお勧めはしません。
長くなりましたが、まとめると 活字が苦手な人は軽い小説などを読んで活字に慣れる 読解力を鍛えるには、説明文を中心に読む 説明文を読んで実力がついてきたら、論説文で仕上げる 説明文や論説文は、中学1年生や2年生で、入試問題を読んでもかまわない 以上です。大いに鍛えていきましょう。


語句の意味を辞書で調べる

 

国語の苦手な人は、意味のわからない語句がとても多かったりします。普通誰でも知っているような言葉の意味を知らなかったりします。 算数が得意、基礎学力が高く、どの科目も理解力はそこそこあるのに、国語の長文問題が苦手という人は、語句の意味を知らないケースが多いのです。
文章を読むときは国語辞典をそばに置いて、言葉の意味を調べる習慣を身につけましょう。できれば、語句ノートを作成し、調べた語句と、その意味をノートに書き写す作業をするといいでしょう。
ほかには、中学生向けの国語辞典を一冊購入し、時間がちょっと空いたときや休日、夏休み、冬休みなど、辞書を読んでいくのも良いと思います。三島由紀夫という高名な作家は、大学時代に、広辞苑という分厚い辞書を頭から読んでいき、語彙力をつけていったそうです。辞書を読むのも読解力を養う有効な方法です。